ビタミンE
分類:ビタミン神経や筋肉で強い抗酸化力を発揮。ビタミンCの酸化も防ぐ。
概要
数少ない脂溶性ビタミンの一つ。別名は、トコフェロールで、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロールに分けられ、人間の体内で最も活躍するα−トコフェロールがよく働くためには、ほかのトコフェロールの助けが必要です。ストレスなどの影響でふえるフリーラジカルを無害化するビタミンCの強力なチームメイトがビタミンE。細胞を包む膜をフリーラジカルから守る、いわば門番の役割を果たしています。ビタミンA・B群・Cが酸化してしまうのを防ぐ作用もあるので、これらをとるときには必ずいっしょにとりたいビタミンです。体の中でビタミンEが最もよく働く部位は筋肉や神経、血管など。たとえば血管の老化が抑えられれば、動脈硬化などになりにくくなるといえます。ビタミンEの抗酸化力を最大限に引き出すためには、α−トコフェロールを中心とする複合トコフェロールとしてとるのがベスト。さらにビタミンE自体の酸化を防ぐアミノ酸のグルタチオンを生産するのに欠かせないミネラル、セレンといっしょにとるとよいでしょう。女性ホルモンの代謝にも深くかかわっているので、更年期障害をやわらげるサプリメントとしても活用されています。
ビタミンEはアボガドや新鮮な緑黄色野菜、大豆などに多く含まれていますが、サプリメントでとる場合は、これら天然素材から抽出された天然ビタミンEであることがたいせつです。なぜなら天然素材からとられたもののほうが、体の中で働いている時間が長いからです。合成ビタミンEをおすすめできない理由はもう一つあります。合成ビタミンEは石油化学製品やテレビン油から作られ、人間の体には不必要な成分も含まれています。ラベルに「天然型ビタミンE」と書かれてあっても、天然素材から作られたものとは限りません。「d−α−トコフェロール」と書かれていれば天然、「dl−αートコフェロール」なら合成。買うときにしっかり確かめましょう。
働き(と摂取量)
@フリーラジカルが細胞を傷つけるのを防ぐ。
A筋肉、神経、血管などの細胞膜の酸化を防ぐ。
BビタミンA・B群。Cの酸化を防ぐ。
不足するとなりやすい症状
不足すると鉄の吸収が低下して貧血になりやすくなり、必須脂肪酸やほかの脂溶性ビタミンの吸収が低下します。そのほか、次のような症状があらわれやすくなります。
●皮膚・・・コラーゲン組織が縮み、シワがふえる。
●筋肉・・・慢性的な筋肉痛。
●全身・・・赤血球が壊れやすくなる。ホルモンバランスがくずれる。流産、男性の生殖機能低下
とりすぎるとなりやすい症状
1日あたり1000mgを越える量をとると、次のような症状があらわれることがあります。
○下痢、吐き気、頭痛、脈拍上昇
1日の必要量
成人女性8mg、成人男性10mg、妊産婦10mg
目的別・奨励されている使用量(1日)
●冷え性の改善・・・100〜150mg
●PMS(月経前症候群)、更年期障害の緩和・・・100〜150mg
●循環器疾患やがんの予防・・・100〜300mg
使用上の注意
貧血で鉄剤を服用している場合、鉄剤の量が多いことでビタミンEの作用効果を抑制し、逆にビタミンEの過剰摂取は鉄の吸収を抑制する可能性があるクマリン(抗血液凝固薬)との併用によって血液が凝固しなくなる可能性あり
吸収を悪くするのは・・・
○喫煙
○アルコールのとりすぎ
○重曹を主成分とした胃薬、一部の胃粘膜保護剤(スクラルファートを含んだもの)
○コレステロールの吸収を抑える薬
こんな人は専門家に相談を!
○甲状腺機能亢進障、肝臓病、腸の機能不全、鉄欠乏性貧血、血友病の経験があるか、現在これらの病気をもっている人
メモ
フリーラジカルとは・・・心身にストレスを受けると、体内にはフリーラジカルという酸化物質が生まれます。これは細胞の正常な働きを妨げるもので、活性酸素もフリーラジカルの一種です。酸化でダメージを受けた細胞は