セレン

分類:ミネラル

強力な抗酸化力をもち、免疫力を高める働きも

概要

 老化現象や病気には身体の細胞が酸化することが深くかかわっていると考えられています。細胞の酸化に対抗する抗酸化物質としてビタミンA・C・Eがよく知られていますが、それらに負けない抗酸化力があるミネラルとして注目されるのがセレンです。セレンが不足するとビタミンEの抗酸化力も低下することがわかっています。人間が生きるために必要なエネルギーを作る出すために、イオウとともに細胞の中で活発に働くミネラルでもあります。細菌やウィルスから体を守る免疫力を高める働きもあります。

働き(と摂取量)

@活性酸素など酸化物質を無害化する。
Aアミノ酸(システインとメチオニン)の代謝を助ける。
B体に有害な重金属の排出を促す。
C免疫力を高め、感染症やがんを防ぐ。
DビタミンEの吸収を促す。

不足するとなりやすい症状

●呼吸器・・・ぜんそく。
●筋肉・・・筋肉は衰える。
●全身・・・老化、貧血、心臓の働きが悪くなる、重金属蓄積による症状

とりすぎるとなりやすい症状

1日あたり500μg以上を長期間とると、肌荒れ、脱毛、爪の変形、胃腸の働きが悪くなる、吐きけなどがあらわれることがあります。流産などの危険もあるので、妊産婦はとくに注意を。

1日の必要量

成人女性45μg、成人男性60μg、妊産婦52μg

目的別・奨励されている使用量(1日)

●アレルギー・・・200-300μg
●ぜんそく・・・200-250μg
●前立腺肥大・・・200-300μg
●白内障予防・・・200-300μg
●蕁麻疹・・・250-300μg
●痛風・・・250-300μg
●リウマチ・・・250-400μg

使用上の注意

1日400μgを超える摂取は中毒症状を発現する可能性がある。長期にわたり治療する場合は1日200μgを超えてはならない。
大量継続摂取(>2,000mcg/日)によって脱毛、爪の形状障害、嘔吐、下痢、胃痛、ニンニク体臭
ビタミンEの吸収を促進(ビタミンEはセレニウムの吸収も促進する)
空腹時にアスコルビン酸とナトリウムセレンの併用によってセレンの吸収は抑制される可能性がある
治療で金を服用させる場合、セレンの機能に影響を及ぼす可能性がある

吸収を悪くするのは・・・

@大豆、魚介類、食物繊維のとりすぎ。
A亜鉛のとりすぎ(1日500mg以上の長期摂取)。
Bクロミウムのとりすぎ(1日1000μg以上の長期摂取)

こんな人は専門家に相談を!

@抗うつ薬、抗不安薬などの向精神薬を処方されている人。
A甲状腺の病気を治療中の人

メモ

セレニウムの不足はヨウ素の不足を招くことがあり甲状腺機能障害がある場合にはセレニウムの不足には注意する