マグネシウム
分類:ミネラルほかのミネラルや酵素を活性化させ、活動エネルギーを作り出す
概要
人間の体はさまざまなミネラル酵素がバランスよく働くことで健康が保たれています。マグネシウムはそれらの働きを活性化し、むだなく利用するために必要なミネラルです。
カルシウムとのバランスがたいせつで、マグネシウム1に対してカルシウム2〜3がベスト。
また、ビタミンB群とともに糖質や脂質からエネルギーを作り出して筋肉に供給し、疲労回復にも力を発揮します。カルシウムとともに、細胞の活性を高める働きもあります。日常の食事でも十分な量をとれるミネラルの一つですが、マグネシウムを多く含むのは野菜類や魚介類。これらをあまりとれないときには不足しがちなので注意を。
働き(と摂取量)
@エネルギーを作り出してくれます。
Aタンパク質や脂質、尿素を作り出してくれます。
B筋肉の緊張を緩め、神経伝達を助けてくれます。
C虫歯を予防します。
D体のPHバランスを整えてくれます。
不足するとなりやすい症状
肌荒れ、湿疹、食欲不振、吐き気、消化不良、けいれん、頭痛、イライラ、動脈硬化、心臓病
とりすぎるとなりやすい症状
1日あたり3000r以上とると、下痢、筋肉のけいれん、血圧低下、腹痛などの症状が現れることがあります。
1日の必要量
成人女性250mg、成人男性310mg、妊産婦285mg
目的別・奨励されている使用量(1日)
●高血圧・・・400-800mg
●冠動脈性心疾患・・・400-800mg
●妊娠中毒症・・・200-500mg
●骨粗鬆症・・・250-700mg
●偏頭痛・・・200-400mg
●ぜんそく・・・120-300mg
使用上の注意
マグネシウムはビタミンB6ともにはたらくことが多いため、マグネシウムが十分な量摂取されていてもビタミンB6が不足していることによってマグネシウムのはたらきが低下することがあります。1日あたりエレメントとして1,000mgを越えるマグネシウムを摂取した場合には腎臓の働きに影響を与える。
吸収を悪くするのは・・・
@カルシウムのとりすぎ。
Aタンパク質、脂肪、糖分、アルコールのとりすぎ。
B経口避妊薬の使用。
C繊維質のとりすぎ
こんな人は専門家に相談を!
@抗うつ薬、抗不安薬などの向精神薬を処方されている人。
A心臓の病気を治療中の人。
B高血圧を治療中の人。
メモ
@エレメントとしてのマグネシウム量の多い順番に並べると、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、塩化マグネシウム、クエン酸マグネシウム、乳酸マグネシウムとなるが、
吸収効率はクエン酸マグネシウムが高い。
Aマグネシウムはカルシウムと一緒に飲むことで相乗的に吸収効率が高まり、そのベスト
な割合は、カルシウム:マグネシウム=2:1
B吸収を促進させるためにビタミンCと一緒に摂る。ビタミンCが豊富なオレンジなどの
果物と一緒でもよい。
C入浴時にエプソムソルト(硫酸マグネシウム)として知られているマグネシウムを湯船
に入れて入浴することで皮膚からマグネシウムの吸収効果が期待できる。ただし、皮膚に炎症や蕁麻疹のある場合には避ける。
Dリン酸はマグネシウムの尿中排泄を促すため、リン酸が含まれた食材や飲料水(炭酸飲料水にはリン酸が含まれていることが多い)を避ける。
E高脂肪食品はマグネシウムの吸収を抑制するので、高脂肪食品を食べた2−3時間後にマグネシウムを飲んでも効果はあまり期待できない。
F多量のビタミンDを摂取する際にはマグネシウムの排泄が促されるので注意する。
Gアルコールはマグネシウムの排泄を促すので、アルコール飲酒後にマグネシウムを飲んでも吸収量は期待できない。
H利尿剤、ギキタリス剤、テトラサイクリン系剤、およびコルチコイド剤を処方服用している場合にはマグネシウムの吸収が抑制、排泄促進されるので注意する。
Iシュウ酸はマグネシウムの吸収を抑制するためシュウ酸が含まれる食材には注意する。(ホウレンソウ、ココア、アーモンド)
J動物性たんぱく質(酸性食材)の食べすぎはマグネシウムの尿中排泄を促すため、食べすぎには注意する。肉類が好きでマグネシウムの積極的な摂取をこころがけている場合には、食事直後にマグネシウムを飲むよりも、2−3時間後に飲む。
Kマグネシウムを摂取するときはビタミンB6(1日あたり50mgを越えないように注意)を併せて飲むようにすることで、細胞内へのマグネシウムの吸収が促進する。
○カルシウムとマグネシウムを飲むベストタイミング
カルシウムとマグネシウムは食後すぐに飲んでもその効果は余り期待できない。
カルシウムもマグネシウムもシュウ酸、リン酸、硫黄成分と非常に良く結合するが、現代の日本人が毎日食べる食材(加工食品を含む)にはこれらの成分が必ず含まれている。したがって、食時中、食後すぐにカルシウム、マグネシウムを飲むことで、これらの成分とのコンプレックスを形成し、小腸からは十分に吸収されず、多くが便とともに排泄されてしまう。カルシウム、マグネシウムのサプリメントを飲むベストタイミングは、これらの成分が小腸に入り通過するタイミングである食後2−3時間後といえる。
また、カルシウムとマグネシウムは数百種類の酵素の働きに関るミネラル(補酵素)なので、食後に集中して飲むよりも、1日を通して数回に分けて(ただし、食事後2−3時間は避ける)飲むほうが体内環境には都合がいい。
マグネシウムについては、既往症などがなく、ある程度健全な生活をしているのであれば、
1日のうちで早朝と午後3−5時ころにマグネシウム濃度が低下してくる。したがって、朝の食事前、午後3時、就寝前のタイミングがお勧め。