亜鉛
分類:ミネラル細胞の生まれかわりに必須で、不足すると傷が治りにくくなる
概要
細胞の再生、新陳代謝に欠かせないミネラルで、体が成長するときや妊娠中、ケガややけど、手術のあとなど、体が新しい細胞をどんどん作らなければならないときには、より多くの量が必要になります。 糖を分解代謝するホルモンのインスリンが不足すると糖尿病になりますが、そのインスリンや、体内から有害な重金属を排出するタンパク質のメタルチオネインを作り出すときにも必要なミネラル。カリウムとともに細胞を活性化させるほか、男性では男性ホルモンの調整と前立腺の働きにも作用します。亜鉛が正常に働くには、ビタミンB6が必要です。
働き(と摂取量)
@遺伝子(DNA)アミノ酸、インスリンの合成を助けてくれます。
A新陳代謝を促し、エネルギーを作り出してくれます。
B免疫力を活性化させてくれます。
Cアルコールの解毒を助けてくれます。
D味覚を正常に保ってくれます。
E前立腺の機能を保ってくれます。
F亜鉛は体内の100種類以上の酵素活性に関与する補酵素です。
不足するとなりやすい症状
炎症、傷の治りが遅い、毛髪の衰えや爪の変形、味覚異常、耳鳴り、貧血、疲労、無感覚、生理不順、男性の性機能障害、免疫力の低下(風邪が引きやすくなるなど)
とりすぎるとなりやすい症状
1日あたり1000mg以上を長期間とると、頭痛、吐き気、貧血などの症状が現れることがあります。
1日の必要量
成人女性9mg、成人男性11mg、妊産婦12mg
目的別・奨励されている使用量(1日)
●老化防止…30mg ●アレルギー症状…30mg ●前立腺肥大…30-50mg ●ぜんそく…30mg ●2型糖尿病…30-50mg ●蕁麻疹…30mg ●不妊症…30mg ●痔…30mg ●単純ヘルペス…30mg ●インポテンツ…30-50mg ●潰瘍性大腸炎…30-50mg ●黄斑変性…45mg
使用上の注意
亜鉛の吸収量は鉄と銅の摂取量によって変化し、鉄と銅の摂取量が多い場合、亜鉛の吸収が悪くなります。逆に亜鉛濃度が高い場合、鉄と銅の吸収が悪くなり、鉄と銅が不足傾向となり、貧血、骨粗鬆症、脱毛がおこる可能性もあります。吸収された亜鉛は、便、尿、および汗によって排泄されます。1日あたり50mg以上の亜鉛摂取によって銅の吸収が抑制されます。
吸収を悪くするのは・・・
@カルシウム、銅のとりすぎ。
Aアルコールのとりすぎ。
B大豆食品(コリン、レシチン)のとりすぎ。
C経口避妊薬の使用。
Dストレス過多。
こんな人は専門家に相談を!
@甲状腺ホルモン剤を処方されている人。
Aシステイン(アミノ酸の一種)製剤を処方されている人。
B卵巣のう腫を治療中の人。
メモ
@エレメントとしての亜鉛の吸収を考えた場合、亜鉛サプリメントとしてはピコリン酸亜鉛が最も吸収効率が高いが、日本ではサプリメントとしてはまだ承認されていない。
A亜鉛を摂取する際には吸収が阻害されるため、他のミネラル、特に鉄、銅、マンガン、カルシウムとは一緒に飲まないようにする。
B最近多い硬質ミネラルウォーターと亜鉛は一緒に飲まない。
C穀類や豆類に含まれるフィチン酸は亜鉛とのコンプレックスを形成することで吸収を阻害する。
D大量の繊維質は亜鉛の吸収を阻害し排泄を促す。