栄養お役立ち情報

栄養百科事典

約100にのぼる栄養素について、どこよりも詳細かつ分かりやすくお伝えします。各栄養素の説明にとどまらず、栄養素の相互作用や、不足するとなりやすい状態・摂りすぎるとなりやすい状態を絡めたアドバイスや目的に応じた摂取のしかたなど、あらゆる角度からガイドした、最強のWeb版栄養百科事典の登場です。※各栄養素・成分名をクリックするとさらに詳細な情報がご覧頂けます。

ビタミン

  • ビタミンAビタミンAは脂溶性ビタミンの一つで、動物の脂から抽出される「レチノール(ビタミンA)」と、植物から抽出される「カロテノイド(プロビタミンA)」の2つがあります。
  • ビタミンB群酵素を活性化してその働きを促進するものを「補酵素」と呼びます。ビタミンB群は補酵素として重要な役割をもち、炭水化物や脂質、タンパク質の代謝に働き、細胞の新陳代謝にも深くかかわっています。
  • ビタミンB1炭水化物からエネルギーを生み出すときや、タンパク質を体内で有効活用するためになくてはならないビタミン。健康に役立つ腸内有用菌の活性化にも必要です。
  • ビタミンB2細胞に酸素を供給するほか、炭水化物、脂肪、タンパク質の代謝を促します。食べ物からとりやすいビタミンですが、アスパラガスや葉野菜、豆類などは塩ゆですると含まれたビタミンB2が壊れてしまうので調理法を工夫しましょう。
  • ビタミンB3(ナイアシン)血液の循環を良くする働きがあるので皮膚のすぐ下の細胞に栄養が運ばれ、肌の新陳代謝が促されます。その結果、紫外線や化学物質、加齢などによるシミ、ソバカス、黒ずみが改善されます。
  • ビタミンB5(パントテン酸)老化抑制作用で注目される成長ホルモンや、ストレスに強くなるホルモン、性ホルモンなどの生産にかかわるビタミン。細胞の修復など、免疫力アップにも大きな力を発揮します。
  • ビタミンB6動脈硬化の引きがねになるといわれるホモシステイン(アミノ酸の一種)の活動を抑えるのが、<ビタミンB6+B12+葉酸>のパワー。できれば天然のビタミンB6が含まれたサプリメントを選びましょう。
  • ビタミンB12タンパク質、ビタミンC、葉酸、鉄のサポートで赤血球を作るのがビタミンB12。これらの栄養素もいっしょにとるのが理想的です。腸内で有用菌の働きによって作られるので、腸を健康に保つこともたいせつ。
  • 葉酸細胞の老化抑制因子として期待されるSAMe(S−アデノシルメチオニン)という物質を体内で作るために必要なビタミンです。そのほかにも重要な働きをしていますが、先進国の女性の50%は葉酸不足という報告が。
  • ビタミンCビタミンCは水溶性ビタミンの一つで、口、胃、小腸の粘膜から吸収されます。熱、光、酸に敏感で、加熱、紫外線、長期間の保存によって完全に破壊されるので、ビタミンCが多い食べ物は調理や保存法に工夫が必要です。
  • ビタミンD紫外線が皮下細胞に作用して、コレステロールからビタミンDが作られます。食べ物では乳製品や青背の魚(特にタラの脂)、赤身肉に多く含まれています。脂肪細胞や筋肉に蓄えられ、カルシウム量の調節もしています。
  • ビタミンE数少ない脂溶性ビタミンの一つ。別名は、トコフェロールで、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロールに分けられ、人間の体内で最も活躍するα−トコフェロールがよく働くためには、ほかのトコフェロールの助けが必要です。
  • ビタミンK人間の体内で乳酸菌が作ってくれるビタミンの一つ。傷口からの出血が止まるときにはフィブリンという成分が働きますが、ビタミンKなしには、この成分は作られません。不足すると血が止まりにくくなり、危険なことも。

ミネラル

  • カルシウム骨や歯を作るほか、筋肉や神経系統でも重要な役割を果たします。細菌やウィルスの侵入や、がん細胞の発生から体を守る免疫力を高め、細胞の酸化を防ぐ抗酸化力を高めます。また、各種ホルモンの分泌を調整する働きも。マグネシウムとともに細胞を活発化するなど、重要な役割を果たすミネラルですが、年齢と共に吸収力が低下するので、特に女性は意識してとりましょう
  • マグネシウム人間の体はさまざまなミネラル酵素がバランスよく働くことで健康が保たれています。マグネシウムはそれらの働きを活性化し、むだなく利用するために必要なミネラルです。カルシウムとのバランスがたいせつで、マグネシウム1に対してカルシウム2〜3がベスト。 また、ビタミンB群とともに糖質や脂質からエネルギーを作り出して筋肉に供給し、疲労回復にも力を発揮します。
  • ナトリウム人間の体内で最も豊富なミネラルで、塩をはじめ乳製品や卵、魚介類、肉類などに含まれています。体の水分バランスを整え、リンとともに細胞の活性化に重要な役割を果たすほか、二酸化炭素を運んだり、アミノ酸の吸収を促すなどの働きを担っていますが、とりすぎると体内に蓄積され、むくみや体重増加、過呼吸症候群、高血圧、腎機能障害などの原因に。
  • 亜鉛細胞の再生、新陳代謝に欠かせないミネラルで、体が成長するときや妊娠中、ケガややけど、手術のあとなど、体が新しい細胞をどんどん作らなければならないときには、より多くの量が必要になります。糖を分解代謝するホルモンのインスリンが不足すると糖尿病になりますが、そのインスリンや、体内から有害な重金属を排出するタンパク質のメタルチオネインを作り出すときにも必要なミネラル。
  • セレン血液の循環を良くする働きがあるので皮膚のすぐ下の細胞に栄養が運ばれ、肌の新陳代謝が促されます。その結果、老化現象や病気には身体の細胞が酸化することが深くかかわっていると考えられています。細胞の酸化に対抗する抗酸化物質としてビタミンA・C・Eがよく知られていますが、それらに負けない抗酸化力があるミネラルとして注目されるのがセレンです。セレンが不足するとビタミンEの抗酸化力も低下することがわかっています。
  • 赤血球の中に含まれ、血液の流れにのって全身に酸素を運ぶのが赤い色素のヘモグロビン。その原材料になるのが鉄です。鉄が不足するとヘモグロビンも減少するため、貧血やめまい、強い疲労感などがあらわれます。鉄が不足する大きな原因は出血。女性は生理の出血で鉄が失われやすく、鉄欠乏性貧血の人が少なくありません。胃潰瘍や痔による出血でも同じです。
  • カリウムナトリウムと同じく体の水分調整を行うほか、ナトリウムがふえすぎて高血圧になると、カリウムがその排出を促して血圧を下げます。pHバランスも調節し、不足すると体が酸性に。たくさん汗をかいたあとや嘔吐・下痢のときにはカリウムの入ったイオン飲料でまめに補給しましょう。ビタミンCやB群が吸収を助けます。
  • バナジウム血糖値の上昇をおだやかにして糖尿病を防ぐミネラルとして注目され、バナジウム入りのミネラルウォーターが人気です。ミネラルのモリブデンとともに細胞の働きに重要な役割を果たすほか、体内でコレステロールが作られるのを抑えたり、糖分が効率よく使われるように働くことからダイエット効果への期待も高く、今後の研究開発が楽しみなミネラルといえるでしょう。
  • クロミウム(クロム)30年以上の研究によりクロムの炭水化物の代謝およびインスリンの作用に関わる機能は確立されています。クロム(三価クロム)は体内で耐糖因子(GTF)として働きインスリンの作用を増強すると考えられています。クロムは炭水化物の代謝がうまく行われるようにマンガンおよび亜鉛と相乗的に働きます。
  • コバルトコバルトの唯一知られている機能は、ビタミンB12の構成成分としての機能です。この微量元素はビタミンB12の活性および機能にとって必要不可欠なミネラルです。コバルトを4.5%含むコバラミンまたはシアノコバラミンは、ビタミンB12が「赤いビタミン」と呼ばれる背景で、コバルトは無数の酵素を活性化し、ビタミンB12として肝臓に蓄えられ、胆汁中に排泄されます。無機コバルトはあまり吸収されません。
  • 銅は体に必須の元素である。70kgの成人体内の銅含有量は約80mgで、その3分の1が筋肉に、残りが他の組織および体液に存在します。銅は鉄の効率的な利用に必要であるため、ヘモグロビン合成には不可欠です。
  • マンガンヒト体内には約10mgのマンガンが存在し、その大部分が肝臓、骨、腎臓に存在しています。この微量元素は、アルギナーゼ、コリンエステラーゼ、ミトコンドリアスーパーオキシドジスムターゼ、ペプチダーゼ、など多数の重要な酵素の補助因子です。マンガンは血液凝固にも深く関わるミネラルでビタミンKとともにプロトロンビンの生成に関与しています。
  • ストロンチウムストロンチウムはカルシウムに似た作用を示し、体内のストロンチウムの約99%は骨に存在します。ヒトの骨、歯、大動脈のストロンチウム濃度は年齢とともに上昇します。ヒトにおいて、ストロンチウムはあまり吸収されず、腸からの摂取率は5〜25%で、年齢が若いほど吸収率が高くなります。吸収されたストロンチウムは血液から骨や歯に運ばれます。

ポリフェノール

  • イソフラボンイソフラボンは、大豆、黒豆などの豆類に豊富に含まれるポリフェノールの仲間で、アルファルファ、葛(くず)、亜麻の実などにも含まれています。ファイトエストロゲン(植物性エストロゲン)とも呼ばれ、体内で女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをすることから、女性の健康に役立つポリフェノールです。
  • カテキンカテキンはお茶に含まれるタンニンの構成成分。緑茶に含まれるカテキンの主成分エピガロカテキンには、強力な抗酸化作用、抗がん作用、抗菌作用、血糖抑制作用のあることが報告されています。ウーロン茶や紅茶にも含まれていますが、加工方法の違いから、緑茶にくらべるとその量は少なめです。
  • リコピン植物由来のカロテノイド(色素成分)はおよそ600種類あり、リコピンもその一つ。赤、黄色、オレンジの色素をもった脂溶性色素成分で、強い抗酸化作用をもち、抗老化作用が期待できるほか、子宮筋腫や乳がんの予防効果も報告されています。
  • ルテインルティンはホウレンソウ、ブロッコリー、ケールなどの緑黄色野菜に豊富に含まれるカロテノイドの一つ。体内では皮膚や子宮頸部のほか、目の水晶体と黄斑部に多く存在しており、目の働きに深く関係しています。40代後半くらいから白内障や黄斑変性などの目のトラブルがふえていくのは、加齢や紫外線の影響により、目の中のルテインが減少していくことが主な原因であることがわかっています。
  • アントシアニン真紅、紫、青などの色素をもった植物に含まれている、水溶性のフラボノイドです。ブルーベリーは目によいといわれていますが、それはこのアントシアニンの作用によるもの。アントシアニンには、紫外線や化学物質による目の細胞のDNA(デオキシリボ核酸)の損傷を防ぐ働きや、活性酸素による目の組織の酸化ダメージを改善する働きがあります。また視力や視点調節機能を改善したり、生理不順を改善する作用も報告されています

機能性成分(アミノ酸)

  • アミノ酸最近はもっぱらダイエット用として人気のアミノ酸ですが、その働きを知らないで使用すると逆効果になることもあるので、正しい知識をもっておきましょう。アミノ酸は約60兆個ともいわれる人間の身体の細胞や、酵素を作り出すのに必要な材料です。人間の体を作るタンパク質は、たった20個のアミノ酸の組合せからできており、人間の体から水と脂肪をとり除くと、残ったものの75%はアミノ酸なのです。
  • カルニチン動物性タンパク質に含まれるアミノ酸で、植物にはほとんど含まれていません。女性よりも男性に多く必要とされています。
  • グルタミンストレスの原因にもなる脳内のアンモニアを排泄させる作用があります。ストレスや不安症、恐怖症、痛みを抑えるためにも必要です。豆類、ビール酵母、玄米、チーズ、大豆、乳清、アボガドに多く含まれています。
  • アルギニン傷の回復や血糖コントロールなどに力を発揮するほか、成長ホルモンの生産と分泌を助けます。豆類、ビール酵母、玄米、カカオ、チーズ、ゴマ、大豆、ヒマワリの種、ホエイ、アボガドに多く含まれています。
  • システイン飲酒や喫煙が原因で体内に生まれる有害物質が発生させるフリーラジカルを無害化します。また、有害金属を体外に排泄する働きもします。豆類、ビール酵母、玄米、ニンニク、タマネギ、赤身肉、アボガドに多く含まれています。
  • トリプトファン不足すると、脳内神経伝達物質の一つであるセレトニンが減少し、うつ状態、不安症、恐怖症、多動、不眠症、痛みなどの症状を引き起こします。近ごろストレスに弱い人が増えているのは、ダイエットや偏食により食材から十分なトリプトファンをとれなくなったことも原因と考えられます。バナナ、緑黄色野菜、赤身肉、チーズ、パイナップル、アボガド、大豆、カボチャの種に多く含まれています。
  • テアニン

機能性成分

  • ギャバギャバ(GABA=γ-アミノ酢酸)は、脳の中枢神経にあって、眠っている間に合成されるアミノ酸で、神経伝達物質の役目を果たしています。その量は非常に多く、脳内にあるほかのアミノ酸とくらべると、ロイプトファンの1500倍、神経タンパクであるアセチルコリンの1000倍にもなります。睡眠不足がつづくとイライラしたり怒りっぽくなるのは、ギャバの量が減少するため。ギャバが減ってしまうために、精神的にも不安定になるのです。
  • クエン酸このところ黒酢、もろみ酢、きび酢など、酢が疲労回復に効くと人気です。その秘密はクエン酸にありました。クエン酸はレモン、グレープフルーツなどのかんきつ類にも多く含まれる有機酸で、性質はアルカリ性です。人間はエネルギーを作り出すときに糖分を必要とします。当分は体内で炭酸ガスと水に分解されてエネルギーを生み出しますが、そのとき分解されずに体内に残るのが乳酸。乳酸は疲労物質とも呼ばれ、体の疲労はこれが筋肉にたまって働きにくくなることが主な原因です。クエン酸は、乳酸が体内で分解されるのを早め、体が酸性体質になるのを防ぎます。
  • ヒアルロン酸水分保湿と関節のクッション剤の役目をもったタンパク質です。その最大の特徴は保湿力で、ヒアルロン酸1gで約6Lの水分を保持することができると推計されています。肌の真皮の部分で、コラーゲンやエラスチンなどの組織間を埋め、肌のハリと柔軟性を保つのに機能しています。一般に、40才以上の男女では、軟骨に含まれるヒアルロン酸は2〜3週間で、皮膚のヒアルロン酸は24時間で半減してしまいます。減った分は体内でアミノ酸から合成されますが、その合成力は年齢を重ねるにつれて落ちていきます。
  • コラーゲン17種類のアミノ酸からできているコラーゲンには、皮膚や骨・筋肉などにある1型コラーゲンと、軟骨や目に多く含まれる2型コラーゲンがあります。特に軟骨にある2型コラーゲンは、軟骨組織を作り、関節のクッションの役割を果たすたいせつなもの。加齢やはげしい運動により減少すると、関節痛の要因にもなってしまいます。体内で作ることができる物質ですが、30才以上になると徐々に量が減少していきます。体内合成にはビタミンCが欠かせないので、ビタミンCが不足しているとコラーゲンの減少も進みます。
  • コンドロイチンコンドロイチンの正式な名前はコンドロイチン硫酸。体内でアミノ酸から合成することができる物質で、加齢とともに量が減っていきます。骨の軟骨部分の弾力性を保ち、保水することが大きな役割で、軟骨を破壊してしまう酵素を抑制するためにも必要な物質です。関節炎や関節痛などを改善する効果があるので、軟骨の再生を助けるグルコサミンといっしょにとると相乗効果が期待されます。できれば体内合成に必要なビタミンB3、アミノ酸のメチオニンをいっしょにとることをおすすめします。
  • グルコサミングルコサミンは骨の軟骨を再生する役割を果たす物質で、アミノ酸から体内で合成することができます。コラーゲンなどと同様、加齢とともに失われていきます。中高齢者のひざの痛みなどの原因の多くは、グルコサミンが減少することによって起こります。サプリメントではありますが、最近ではコラーゲンといっしょに関節痛や関節炎の治療にも使用されるようになっています。
  • スクワレン最近、大いに注目されていますが、その歴史は古く、1900年代初頭に日本人がサメの肝臓から抽出した物質が、のちにスクワレンと呼ばれるようになりました。最も多く含まれるのは深海ザメの肝臓ですが、オリーブオイル、小麦胚芽、米胚芽にも含まれています。人間の体内でコレステロールが生産されるプロセスで作り出される不飽和脂肪で、常温で固まらない性質から、皮膚への吸収にすぐれています。体内では酸素の運搬に役割を果たしており、そのことから、細胞の活性を高め、傷の修復など細胞の再生にも貢献すると考えられます。
  • CoQ10もともと心臓病の治療薬としてつかわれてきたCoQ10(コエンザイムQ10)が、サプリメントとして爆発的な人気を得たのは、アメリカのオリンピック強化選手やオーストラリアのイアン・ソープ選手などが、心肺機能を高めるために使っていることを明らかにしてからのことです。その働きは心肺機能を高めるだけにとどまりません。CoQ10は、全身の細胞組織がビタミンやミネラル、アミノ酸を化学反応させて、エネルギーやタンパク質、酵素など、体に必要な物質を埋めだすのに欠かせない補酵素なのです。
  • α−リポ酸人間の体内で酵素を補う働きをもった補酵素の一つです。もともと病院で解毒や肝臓機能を改善する薬品として使われてきましたが、平成16年秋から、食品としても使うこたが認可されました。強力な抗酸化作用があり、その抗酸化力は話題のCoQ10よりもさらに強いといわれています。体内でフリーラジカルによって酸化されたビタミンCやビタミンEに電子を与え、リサイクルする働きがあります。
  • EPA、DHAEPA(エイコサペンタエン酸)は血栓を予防する脂として、DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳の働きをよくし、アルツハイマーを予防する脂としておなじみです。EPA、DHAはα−リノレン酸とともにオメガ−3系脂肪酸の仲間。サケやニシンなど北洋の魚、イワシなど青背の魚に多く含まれる脂ですが、魚がこの脂を体内で作ることができるのは、海で運動性プランクトンのエサを食べるからで、青背の魚でも、動物性プランクトンを食べない養殖魚にはEPA、DHAはありません。
  • クルクミンカレーのスパイスとして使われるターメリック、つまりウコンの黄色い色素成分です。非常に強い抗炎症作用と抗酸化作用、抗がん作用、胆汁の分泌を促進する作用があります。特に抗炎症作用については、多くの研究機関が「医薬品として処方されている抗炎症剤に匹敵する抗炎症作用がある」と報告しています。
  • レシチン細胞膜を作る成分の一つで、コリン、イノシトールリノレン酸から構成される脂質です。ビタミンB5とともに神経伝達物質のアルセルコリン作り出す重要な成分です。市販されているレシチンの多くは大豆から抽出されているものですが、卵黄、カリフラワー、キャベツなどの野菜、赤身の肉にも含まれています。
  • ギンコイチョウの葉に含まれるフラボノイドの一つで、薬理作用がが高いハーブとして古くから民間療法に使用されてきました。中国・日本では漢方薬として、ヨーロッパ、特にドイツでは処方薬としても認可されているハーブです。血液の循環をよくする働きがあることから、加齢による認知症(痴呆)の改善に効果があるとされ、高齢者を中心に使われています。抗うつや抗酸化、網膜細胞活性、インポテンツの改善などにも効果があります。
  • 消化酵素酵素はタンパク質でできた最も小さな粒子で、現在では約4万種類あることが確認されています。酵素の働きは重要で、酵素がなければ人間の生命活動は維持できないといってもよいでしょう。酵素は主として食物を分解する働きとともに、タンパク質、酵素、脂質、炭水化物をエネルギーに変える働きをしています。人間の体内には、この役割のために約1000種類の酵素が必要とされています。
  • パパインたんぱく質を分解するのに必要は消化酵素で、パパイアに含まれている成分です。多角化した細胞(タンパク質)を除去するために、化粧品や洗顔クリームにも使用されています。肉や魚などの動物性タンパク質の多い現代の食生活では、圧倒的に不足している消化酵素の一つといってもいいでしょう。体内アミノ酸の代謝を促進するため、腸の粘膜が再生するのを助けたり、傷の修復を助ける働きがあり、関節炎やリウマチの痛み、こわばりをやわらげる作用もあります。
  • プロメラインパパインと同じように、タンパク質を分解するために必要な消化酵素で、パイナップルに豊富に含まれています。欧米で肉をパイナップルジュースに漬け込んでから焼いたり、中華料理の肉料理にパイナップルを使うのもそのためで、パイナップルに含まれるブロメラインが、肉のタンパク質や繊維をやわらかくしてくれるからです。食物アレルギーの原因となるタンパク質を分解することからアレルギーの改善作用があり、血液の粘性を低くするため、手術後の鎮静剤にも使われている成分です。
  • 食物繊維食物繊維といえば、ダイエット用、と考えがちですが、もともと食物繊維は人間の腸が正しく働いて食物を分解吸収するために欠かせないもの。食物繊維はおおまかに分類すると、ぬか(フスマ)、セルロース、ガム、ヘミセルロース、リグニン、植物性粘液、ペクチンの7種類があります。
  • プロポリスミツバチの一種が巣の入り口や内部を最近から守るために花粉や樹皮を集め、自分の体内で合成して作った物質がプロポリス。強力な抗細菌・抗ウィルス作用、抗炎症作用、免疫活性作用があり、イギリスやドイツでは、かぜの予防や歯槽膿漏の症状改善、各種の炎症の緩和のために、薬として処方がみとめられているほどです。その抗細菌作用、抗炎症作用は、成分に含まれる多様なバイオフラボノイド(活性色素)によるもの。
  • クロレラ淡水に育つ緑色の藻類で、バラエティーにとんだ栄養素を含む「天然のマルチビタミン・ミネラル」といってもよい健康食品です。ほとんどのビタミンと各種ミネラル、必須脂肪酸、アミノ酸、核酸、食物繊維、酵素がバランスよく含まれており、人間が必要とする栄養素をこれだけ備えているサプリメントはほかに類を見ないほど。おまけに天然成分100%で安全です。比較的安い価格で入手できる最良の解毒食品でもあります。
  • アロエ古代エジプトの時代から「万病に効く植物」として民間療法で使われてきた機能性植物です。アロエといっても240以上の種類が確認されており、一般に健康食品として用いられているのは「アロエベラ」という種類。葉、果肉、根など、部分によって働きが違い、派の液汁は皮膚の炎症などへの作用効果が高く、日本でも医薬品として承認されています。
  • アセロラビタミンCの素材原料として有名なアセロラですが、その歴史は古く、ブラジルなど南米では長く民間療法にしようされてきました。アセロラの果実を食べると元気になるといわれてきたその理由は、ずば抜けて多いビタミンCの含有量。なんとオレンジの約8倍もあります。ジュースとして飲むだけで、ビタミンCのもつ抗酸化作用、補酵素として鉄やミネラルの吸収や代謝を促進させる作用の恩恵を受けることができる果実というわけです。
  • 乳酸菌人間の腸内には500種類以上の菌が生きており、その中には人間にとって好ましくない菌もあります。健康に役立つ菌の代表は乳酸菌ですが、英国王室ご用達ヨーグルトとして有名になったケフィアに含まれるストレプトコッカス菌もその一つ。これらの腸内の有用な菌を総称して「プロバイオティクス」と呼んでいます。プロバイオティクスは食物の消化吸収を助けるだけでなく、免疫力の向上、細菌やウィルスへの感染予防、食物アレルギーの改善、コレステロールの抑制、がん予防など、さまざまな作用があります。これはプロバイオティクスが生きていくために有害な菌と闘い、人間が消化できない糖分などをえさとして分解してくれたことの恩恵。体内でビタミンB群とビタミンKを合成する働きもあり、不足するとこれらの合成ができなくなります。
  • オリゴ糖消化しにくい糖の一種で、多くの勅物に含まれている甘味成分。カロリーは佐藤の2分の1程度です。フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖などいくつかの種類がありますが、乳酸菌やビフィズス菌などの腸内の有用菌を増殖させる働きがあるのは「プレバイオディクス」として注目されています。腸内の有用菌を増やす理由は、消化されずに大腸までそのまま届いて有用菌のえさになってくれるため。腸内環境を健康に保つには、乳酸菌だけでなくオリゴ糖もいっしょにとるほうがよいのです。
  • ラクトフェリン牛乳のホエイ(乳清)に含まれ、鉄を結合して運ぶ働きをもつタンパク質の一つです。人間の母乳中にも豊富に含まれ、特に乳児の鉄の吸収を促進させるためにたいせつな役割を果たします。大腸菌やサルモネラ菌などに対する抑制作用がありますが、これは細菌が増殖するときに必要な鉄をラクトフェリンが結合してしまう働きによるもの。胃潰瘍の原因とされているヘリコバクター・ビロリ菌の除菌にも役立つことがわかっています。人間の涙の中にも豊富に含まれており、眼球を保護する膜を作るために必要なタンパク質としても注目されています。
  • フラックスオイル亜麻(フラックス)という植物の実をしぼって抽出したオイルです。人間が生きていくために必要な必須脂肪酸のなかでも、オメガ-3系のα−リノレン酸が50〜60%含まれ、オメガ-6系が15%、オメガ-9系が数%含まれている脂肪酸バランスの優等生です。このほかβ−カロテン、ビタミンE、タンニン、タンパク質が豊富に含まれ、アメリカではサプリメントとして糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病予防やアトピー性皮膚炎の改善に常用されています。オメガ-3系のオイルというと、DHAやEPAなどの魚油ばかり注目されますが、オメガ-3系の量で比べると魚油の2倍。

ハーブ

目的別栄養ガイド

たとえば「色白美人になりたい!」という女性にとって、外面からのアプローチだけではなく、じつは内面からの、それも自然なアプローチもあることをご存じでしたか?そう、それは栄養のことなのです。「目的別栄養ガイド」は、さまざまな目的に応じて、どういう栄養素がどのくらい必要なのかをわかりやすく、かつ、科学的にガイドします。

色白美人になりたい!
ビタミンCに加えて、メラニンの合成を抑えるアミノ酸類を
ハリのある肌になりたい!
アミノ酸、ビタミンC、亜鉛で内部からハリを作る
ダイエットを成功させたい!
1日15分の運動と、脂肪を燃やす成分で健康的にやせる
お通じがなく苦しい!
まずは生活習慣を見直し、慢性的な便秘にはサプリメントを!
肩こりから解放されたい!
マグネシウムとカルシウムで筋肉をリラックスさせる
体が冷えてつらい!
体脂肪を燃焼させ、血液の循環をよくする
生理の前になると体調が悪い!
ビタミンB6、マグネシウムでホルモンバランスをととのえる
目が乾いてつらい!
目の働きを助けるビタミンA・Dに角膜を守るサプリメントをプラス
疲れやすい!
クエン酸・リンゴ酸で体内にたまりすぎた乳酸を抑制
気分が落ち込む・・・
脳にアンモニアがたまるのが原因。解毒を促し、脳を元気に!
かぜをひきやすい!
粘膜をガードしてウイルスへの抵抗力を高める
花粉症から解放されたい!
ビタミン・ミネラルとハーブ茶でシーズン前から対策を
口内炎がしょっちゅうできる!
不足しがちな鉄や亜鉛をサプリメントで補う
メリハリボディになりたい!
運動の前後でサプリメントで栄養素を補給
更年期をおだやかに過ごしたい!
ホルモンバランスをととのえるビタミン、ミネラルを忘れずに
関節の痛みをとりたい!
筋肉や軟骨を強化して炎症を悪化させない
血糖値が高め!
食事と運動を見直し、α-リポ酸、ビタミンCでサポート
コレステロール、中性脂肪が高め!
食事+運動+サプリメントで、体にたまった脂肪を燃焼
高めの血圧を安定させたい!
生活習慣に加え、血圧・血流を改善するサプリメントを
いつまでも若々しくいたい!
細胞の老化を防ぎ、新陳代謝を高めるサプリメントを活用
編者:佐藤章夫

米国National Healing CollegeおよびNational College of Naturopathic Medicine臨床栄養士(C.C.N)ホリスティック栄養士(H.H.P)ハーブ処方師(Herbalist)医学博士号取得